理系出身者の「忘れた」は、文系出身者の「知らない」とは違う
「大学は理系だったのに、微分積分すら怪しくなった」「学生時代は得意だったはずなのに、全然思い出せない」──理系出身の社会人からよく聞く悩みです。
しかし安心してください。理系出身者が「忘れた」状態と、文系出身者が「そもそも知らない」状態は、脳の中で全く違います。一度しっかり学んだ知識は、脳の中で完全に消えているのではなく、アクセスしにくくなっているだけです。適切な刺激を与えれば、驚くほど速く回復します。
理系出身者が効率的に思い出すための4つのステップ
ステップ1:入門書で「あ、そうだった」を起動する
「東大の先生!文系の私に超わかりやすく高校の数学を教えてください!」をサッと読みます。理系出身者なら、「ああ、これやったな」「そうそう、こういう話だった」と次々に記憶が蘇ってくるはずです。文系出身者が2週間かかるこのステップが、理系出身者なら数日で終わります。
ステップ2:白チャートを「診断テスト」として使う
白チャートの各単元の例題をざっと解いてみます。ここで「解ける/解けない」を確認することで、どこが「忘れている」箇所かを特定できます。解ける問題は飛ばし、忘れている箇所だけに集中して反復します。
理系出身者の場合、全範囲をゼロからやり直す必要はありません。忘れている部分だけをピンポイントで潰せるのが、文系出身者との大きな違いです。
ステップ3:忘れやすい単元を重点反復する
経験上、理系出身者が忘れやすいのは「場合の数・確率」「数列」「複素数」あたりです。これらは計算手順が複雑で、使わないとすぐに錆びつきます。白チャートでこれらの単元を各個撃破法で重点的に反復すれば、2~3ヶ月で実用レベルに回復します。
ステップ4:数検準1級で総合力を確認する
回復具合を客観的に確認するには、数検準1級を受験するのが最適です。準1級は高校数学全範囲が出題範囲なので、「全体的に思い出せているか」を一発で確認できます。理系出身者であれば、復習期間3~6ヶ月で合格レベルに到達できるはずです。
理系出身者だからこそ到達できるレベル
一度学んだ経験がある分、回復後のレベルは文系出身者よりも高くなります。基礎が回復した後に東大・京大レベルの難問に挑戦すれば、学生時代には感じられなかった「数学的思考の面白さ」に気づくかもしれません。
より体系的に復習したい方は、エンリッチ実学院の数学教室も参考になります。公式サイトもご覧ください。
