「読解力」と「数学力」は実は同じものを鍛えている
読解力と数学力は、一見すると全く別の能力に思えます。しかし、その本質を突き詰めると、どちらも「論理」を扱う力です。違いは、扱う対象が「言葉」なのか「数字」なのかだけ。
数学の文章題を解く時を思い出してください。まず問題文を正確に読み取り、何が問われているかを理解し、必要な情報を整理して、論理を組み立てて解に至る。この過程で使っているのは、数学力であると同時に読解力です。
逆に、難しい本を読んで内容を理解する時には、著者の論理を追い、前提と結論の関係を把握し、行間に隠れた意味を読み取る。これは読解力であると同時に、論理操作という意味で数学力でもあります。
読解力が弱いと何が困るか
読解力がなければ、本を読んでも自分に都合のいい部分だけを拾い読みしてしまったり、そもそも理解できなかったりします。特に情報が爆発的に増えていく現代では、正しい情報を読み解くための読解力は極めて重要な能力です。
さらに仕事では、メールの意図を正確に理解する、契約書の要点を把握する、報告書から本質的な問題を見抜く──すべて読解力の領域です。
数学を学ぶと読解力も上がる理由
数学を学び直すと、「論理を追う力」が飛躍的に向上します。数学の問題を解く過程では、前提→根拠→結論という論理の流れを何百回も追う訓練をしているからです。
この訓練を積んだ脳は、文章を読む時にも同じ力を発揮します。「この段落の主張は何か」「その根拠は何か」「結論はどこにあるか」が自然と見えるようになり、読解力が上がります。
さらに、数学で鍛えた抽象⇔具体の往復力があると、「この本が本質的に伝えたいことは何か」というハイレベルな読解もできるようになります。
大人が両方を同時に鍛える方法
数学を学びながら読解力も鍛えるには、以下の2つを並行して行うのが効果的です。
数学:白チャートで高校数学を体系的に学ぶ。問題文を正確に読み取る訓練が自然と読解力の強化になる。
読書:数学の学習と並行して、入門書や推薦図書を「ゲシュタルトの作り方」に沿って読み進める。タイトル→目次→大見出し→本文と抽象度の高い方から読み進めて知識の網を作る。
この2つを同時進行すると、「全体と部分の往復」ができて学習効果が倍増します。
数学と読解力の両方を視野に入れた学びに関心がある方は、エンリッチ実学院の数学教室をご覧ください。公式サイトもぜひどうぞ。
