白チャート、買う前に知っておきたいこと
数学の学び直しを始めようと、いざ白チャート(チャート式 基礎と演習)を買おうとすると、意外な落とし穴があります。種類が複数あったり、解答がついていない版が存在したりして、「どれを買えばいいのか分からない」と迷うのです。
せっかく学習意欲が高まったのに、最初の教材選びでつまずくのはもったいないことです。この記事では、白チャートの最新版をどこで、どう買えばいいのか、社会人が間違えないための購入のポイントを解説します。
白チャートはどこで買えるか
白チャートは、数研出版が発行している、ごく一般的に流通している参考書です。購入できる場所は主に次の通りです。
1つ目は大型書店。学習参考書コーナーのチャート式シリーズの棚に置かれています。実物を手に取って、解説の分かりやすさやレイアウトを確認できるのが利点です。2つ目はネット書店。Amazonや楽天ブックスなどの通販サイトで購入できます。自宅に届くので手軽ですが、後述する「版の選び間違い」に注意が必要です。3つ目は数研出版の案内。発行元である数研出版の公式サイトで、シリーズのラインナップや最新の対応状況を確認できます。どこで買っても中身は同じですが、確実なのは、現物を確認できる書店か、商品情報をよく読めるネット書店です。
注意点1:「最新の学習指導要領」対応版を選ぶ
白チャートを買う上で最も重要なのが、現在の高校の学習指導要領(カリキュラム)に対応した最新版を選ぶことです。高校数学のカリキュラムは数年ごとに改訂され、それに合わせて参考書も改訂されます。改訂では、扱う単元の範囲や配置が変わることがあります。
古い版を中古などで安く手に入れると、現在の範囲と内容がずれている可能性があります。特に数検など現行の範囲に基づく検定を目指す場合は、最新版を使うのが安全です。ネット書店で買う際は、商品ページのタイトルや説明文で、最新のカリキュラムに対応した版かどうかを必ず確認しましょう。基本的には、書店の棚に並んでいる新品は最新版なので、迷ったら書店で買うのが確実です。
注意点2:「市販版」を買う(解答つきを選ぶ)
もう1つの重要な注意点が、必ず解答・解説がついた「市販版」を買うことです。実は学習参考書の中には、学校採用専用で、別冊解答が生徒に配られない形態のものが存在する場合があります。独学者がこれを誤って手に入れると、肝心の解答がなく、まったく使えません。
白チャートの最大の強みは、丁寧な解答・解説を読んで独学で理解を進められる点にあります。解答がなければ、その強みは完全に失われます。一般の書店やネット書店で「参考書」として売られているものは解答つきの市販版がほとんどですが、念のため、解答・解説が含まれているかを確認してから購入しましょう。
注意点3:自分に必要な「巻」を選ぶ
白チャートは、高校数学の範囲ごとに複数の巻に分かれています。一般的に、数学I・A、数学II・B、数学III・Cといった単位で分冊されています。学び直しでは、まず数学I・Aから始めるのが基本なので、最初の1冊として数学I・Aの巻を選ぶとよいでしょう。
全部をいきなり揃える必要はありません。数学I・Aを進めてみて、続けられそうなら次の巻を買い足す、という形で十分です。むしろ、最初から全巻買うと、量に圧倒されて挫折しやすくなります。1冊ずつ着実に進めるのが、社会人の学び直しのコツです。
中古で買う場合の注意点
少しでも安く済ませたいと、中古での購入を検討する人もいるでしょう。費用を抑えられるのはメリットですが、中古には注意点があります。最大の問題は、前述した「版が古い可能性」です。中古市場には、改訂前の古いカリキュラム対応版が多く出回っているため、知らずに買うと現在の範囲とずれてしまいます。
また、別冊解答が欠品していたり、前の持ち主の書き込みが残っていたりすることもあります。書き込みは、自分で反復する際の妨げになります。こうしたリスクを考えると、白チャートのような長く使い込む基幹教材は、多少高くても新品の最新版を購入する方が、結果的に満足度は高くなります。数千円の差で学習の土台が揺らぐより、確実な1冊に投資する方が賢明です。どうしても中古を選ぶ場合は、版とカリキュラム対応、解答の有無を必ず確認しましょう。
まとめ──「最新版・市販版・必要な巻」を書店で確実に
白チャートの最新版は、大型書店やネット書店で購入できます。社会人が押さえるべきは、最新の学習指導要領に対応した版を選ぶこと、解答つきの市販版を買うこと、そしてまずは数学I・Aの巻から始めることの3点です。迷ったら、現物を確認できる書店での購入が最も確実。正しい1冊を手にすることが、学び直しの確かな第一歩になります。
白チャートを使った学び直しの進め方は、エンリッチ実学院の数学教室で解説しています。学び直し全般の情報は公式サイトでも発信しています。
