大人が数学を得意にする方法|才能がなくても身につく学び直しの技術

「数学が得意な人」と「苦手な人」の違いは才能ではない

「数学が得意な人は頭の作りが違う」「ひらめきの才能がある人だけが数学はできる」──こういったイメージは根強いですが、実はどちらも誤解です。

脳科学の研究では、人の脳の質にはほとんど個人差がないことが分かっています。数学が得意な人と苦手な人を分けているのは、「正しい学習法を知っているかどうか」ただ一点です。

つまり、得意な人は才能があったのではなく、たまたま効果的な方法で数学と出会った人です。逆に苦手な人は、間違った方法で学んだせいで「自分には才能がない」と思い込んでしまっただけです。

この事実は、大人にとって希望です。方法さえ変えれば、大人になってからでも数学を得意にすることは十分可能だということですから。

数学を得意にするための3つの原則

原則1:「考える」より「反復する」を優先する

これは直感に反するかもしれませんが、基礎固めの段階では「考える時間」より「反復回数」が圧倒的に重要です。

スポーツで例えると分かりやすいです。サッカーが上手くなりたいのに、いきなりフリーキックの練習ばかりしても上達しません。まずはボールタッチやパスといった基礎を体に染み込むまで繰り返す。数学も全く同じで、基礎問題を何度も反復することで、応用問題にも自然に対応できるようになります。

原則2:教材は「1冊」に絞る

あれもこれもと参考書を増やすのは、得意になる道の最大の障害です。知識を使いこなすレベルにするには反復が不可欠で、反復するなら手は広げられません。1冊のバイブル本を完璧にすることが、最短で得意になるルートです。

原則3:全体像→部分→反復の順で進める

人の脳は、全体像がないと部分を正しく認識できません。まず数学全体の地図をつかんでから、1単元ずつ各個撃破で固めていきます。この順番を守るだけで、同じ時間でも得られる効果が何倍にもなります。

「得意」の正体──ゲシュタルトとグレインサイズ

数学が得意な人の頭の中では何が起きているのか。答えは「ゲシュタルト」と「グレインサイズ」という2つの概念で説明できます。

「ゲシュタルト」とは、知識同士が網の目のようにつながった状態のこと。得意な人は個々の公式をバラバラに持っているのではなく、公式同士の関係や使いどころが有機的につながっています。だから初見の問題でも「これはあの原理の応用だ」と気づけるのです。

「グレインサイズ」とは、知識の粒度のこと。得意な人は「この問題はこう解く」と1対1で覚えているのではなく、「この原理はこういう場面で使える」という汎用的な粒度で知識を持っています。だから同じ知識で複数の問題に対応できるのです。

どちらも先天的な才能ではなく、正しい方法で学習を積めば誰でも構築できるものです。

大人だからこその強み

実は、大人は学生よりも数学を得意にしやすい側面があります。目的が明確であること、社会経験で抽象概念の扱いに慣れていること、時間の使い方を知っていること──これらは全て、学生にはない大人だけの強みです。

学生時代に苦手だった方ほど、大人になってから学び直すと「なんだ、こういうことだったのか」と拍子抜けするケースが多いです。それは能力が上がったのではなく、大人の経験値が学習効率を底上げしているからです。

得意になりたいなら、方法を学ぶことから

数学を得意にするために必要なのは、まず「正しい方法を知ること」です。エンリッチ実学院の数学教室では、ゲシュタルト形成、グレインサイズの最適化、各個撃破法、セルフレクチャーなど、数学を得意にするための全技術が体系化されています。才能ではなく方法で得意になる──その道筋が、ここにあります。

エンリッチ実学院の取り組み全体については、公式サイトもご覧ください。