速読は意味ない?本当の読書法は「速さ」ではなく「抽象度」にある

速読を練習しても読書の質は上がらない

「1冊10分で読める」「月100冊読む」──速読の広告は魅力的ですが、速読を習得しても読書の質が上がることはほとんどありません。なぜなら、速読が解決しているのは「読むスピード」の問題であり、「何を読むか」「どう知識にするか」という本質的な問題には一切触れていないからです。

ゴミのような情報を高速で大量に読んでも、得られるのはゴミの山です。本当に重要なのは速さではなく「抽象度」という概念です。

速読より100倍重要な「抽象度」の概念

世の中の情報の99.9%は極めて抽象度の低い情報です。例えば犬の種類でいえば「柴犬の太郎」「チワワのさくら」レベルの個別具体的な情報で、こうした情報を1つずつ集めていたら寿命が尽きてしまいます。

しかし、「動物とは何か」「生物とは何か」「存在とは何か」という抽象度の高いレベルで知識を獲得できれば、それより下の個別情報は自動的にカバーされます。ボウリングで1球ごとに1本のピンを倒すのではなく、1球で100本のピンを倒すイメージです。

この「抽象度」の観点を持っていれば、膨大な情報の中から本当に読むべき本が分かるようになりますし、1冊の本からも核心部分だけを効率的に抽出できるようになります。

速読の代わりにやるべきこと

1つ目は「源流の本」を読むこと。知識の源流にある約100冊の古典は、それより下流にある数万冊のビジネス書の内容をすべて包含しています。源流を1冊読めば、下流の本10冊分の知識が一気に手に入ります。

2つ目は「ゲシュタルト」を意識した読み方をすること。全体像から入り、不要な情報を削ぎ落とし、エッセンスだけを反復する。この方法なら、1冊あたりの読書時間は長くなっても、得られる知識の質と定着率は速読の比ではありません。

3つ目は基礎学力を固めること。国語力・数学・歴史などの基礎があると、抽象度の高い本が読めるようになります。1冊の抽象度の高い本は、具体的な本100冊分の情報量に匹敵します。

本物の読書力を身につけるなら

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