ンリッチ実学院
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「本の内容がサッパリ分からない!」

こんにちは!学長のゆうすけです。

まず、簡単に自己紹介だけさせていただくと、出身は兵庫県の西宮(甲子園球場があるところ)で、大学は大阪市立大学(現:大阪公立大学)に入学しました。

そして大学を中退して、バイトやWEBライティングなどで仕事をしつつ、IT系の仕事のつながりで恩師と一緒に仕事をすることになり、いったん岐阜県へ移り住みました。

そこでは主にプログラマーとしてキャリアを積み、現在は地元の西宮に戻り、今もプログラマーの仕事は並行して続けています。

そして、僕はもともと読書が好きで、大学生ぐらいの頃からずっと「自分でビジネスをやりたい」という願望もあり、本はよく読んでいました。

しかし、読書は好きでずっと読んでいたものの、ある時、壁にブチ当たります。

「少し難しい本になると内容がサッパリ理解できない…」

本を読んでいると、その本の中で推薦されている書籍というのがよく出てきますよね。

そういった本を実際に買って読んでみるのですが、そこに書いているのは日本語のはずなのに、その半分以上が意味不明で理解ができませんでした。

一冊の本との出会いが転機に

「日本語のはずなのになぜ理解できないのか」。

そこでモヤモヤしながら、その”理解できない”現象を解決するために、そもそもの「読書」に関する書籍を読みまくりました。

そして上述の”理解できない”現象に対する回答をくれたのが、佐藤優さんの『読書の技法』という本です。

佐藤優さんといえば元々、対ロシア外交の最前線で活躍され、インテリジェンス、つまりスパイのような仕事をされていた方です。

諜報員・スパイの仕事は主に3つで、「ヒューミント」「シギント」「オシント」があります。

このうち現代で最も重要なのが「オシント」で、これは一般公開された情報を多角的に分析することを指しますが、この作業には究極的に情報を扱う技術が必要になり、そういったことから佐藤優さんは「知の巨人」とも言われています。

その情報を扱うプロである佐藤優さん曰く、「高校レベルの基礎知識をつけるのが、最も確実で効率的な知の道」と言います。

例えばスポーツでも芸術でも武道でも”基礎”練習は最も重要ですが、「知」の世界においても”基礎”を身につけるのが最も確実で最も近道であるということです。

仕事の生産性が激変

”理解できない”現象の原因は、まさに”基礎”の欠如にあったわけです。

そこで、原因が分かったところでさっそく高校・大学受験用の問題集を購入して実践。

いろいろ試行錯誤はあったのですが、最初にマスターしようと集中して取り組んだのは「数学」でした。

学生時代に受験に失敗したこともあり、その挽回もあってか、改めてやってみるとこれが意外とおもしろい。

そして数学の演習を続けていく中で、普段の仕事でも頭の使い方に変化を実感します。

まず、今まで曖昧に考えていた部分がものすごく緻密に思考できるようになりました。

例えば、僕は現在もプログラミングの仕事を並行してしていますが、不具合の発生が極端に減ったり、プログラムの作り方に工夫をこらして短時間で大量の仕事ができるように、などなど、生産性は劇的に上がりました。

抽象的思考・ビジネスの構築

それから数学を中心に”基礎練習”を日々繰り返していく中で、さらに思考力は鍛えられていきました。

その中で次に出てきたのは、限定的な知識でも使いこなせるようになってきたことです。

それまで、例えば「〇〇する方法」「〇〇の成功法則」などのビジネス書や自己啓発書も定期的に読んでいました。

それが、基礎の演習を繰り返していると、「あ、この知識は要らない」という感じでどんどん不要になっていきました。

なぜなら、そういった知識は、思考力が鍛えられると「考えれば分かる」レベルの知識になってくるからです。

考えれば分かる知識をわざわざ頭の中に入れておくのは明らかに効率が悪いですし、それをしているとキリがなくなってしまい、応用も効かせられません。

これは感覚的には、例えば「犬」というものについて理解していればその下の「トイプードル」「ポメラニアン」「ダックスフンド」については覚えておく必要がないのと同じです。

これを「抽象度」と言ったりしますが、そういう感じでどんどん、本当に重要な知識を見極めて、持っておくべき知識量というのは減っていきました。(ちなみに、いつも動画の後ろに映っている本棚がその集合体です。)

そのようにしていくと、いつの間にか”理解できない”現象も解消されて、例えばドイツ哲学や宗教など、抽象度の高い本も読めるようになっていました。

そして極めつけはビジネスの構築です。

現在、僕はこのエンリッチ実学院というビジネスを構築・運営していますが、ビジネス書などは本当に限られたものしか参考にしていませんし、セミナーなどにも行っていません。

しかし、数学をはじめとした”基礎”の演習で磨いた思考力を主軸に、基本的な知識を組み合わせたりして作り上げることができてしまいましたし、ほぼ経費をかけずに運営をすることもできています。

佐藤優さんの言われるとおり、基礎学力・基礎知識の学び直しには絶大な威力がありました。

エンリッチ実学院のミッション

ここまでのストーリーを読んでいただいたとおり、大人・社会人であっても学生時代に学んだ基礎学力・基礎知識を学び直すことはおもしろさもありますし、仕事や人生など、現実社会でも絶大な威力を発揮します。

この知識・情報の世界における”基礎”の重要性や有用性、さらに身につけ方をたくさんの人に知っていただき、国際的に最低水準とされる日本人の生産性を世界トップレベルにまで押し上げる。

これがエンリッチ実学院の長期的なミッションです。